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57話 翌朝と、見送りの後

Penulis: 白石マサル
last update Tanggal publikasi: 2026-09-23 16:30:30

 翌朝、レインは学院に帰った。

 朝食を一緒に食べてから、馬に乗って出発した。

 見送りには、マリオとルナも来た。

 マリオが大きく手を振った。ルナが小さく手を上げた。

 エリナは手を振りながら、レインの馬が街道に出て、小さくなっていくのを見ていた。

 最後に、レインが一度だけ振り返った。

 手を少しだけ上げた。

 それから、前を向いて進んでいった。

 見えなくなった。

 マリオが言った。

「いい朝だったな」

「そうですね」

「レインさん、また来るかな?」

「来ると言っていました」

「そうか」

 マリオが少し笑った。

「じゃあ、次も準備しておく」

 ルナが静かに言った。

「猫が、見送りに来ていた」

 エリナは振り返った。

 作業場の前に、猫が一匹座っていた。

 見送っていたのか、たまたまそこにいたのかはわか
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  • 灰の令嬢は、知恵で世界を塗り替える   57話 翌朝と、見送りの後

     翌朝、レインは学院に帰った。 朝食を一緒に食べてから、馬に乗って出発した。 見送りには、マリオとルナも来た。 マリオが大きく手を振った。ルナが小さく手を上げた。 エリナは手を振りながら、レインの馬が街道に出て、小さくなっていくのを見ていた。 最後に、レインが一度だけ振り返った。 手を少しだけ上げた。 それから、前を向いて進んでいった。 見えなくなった。 マリオが言った。 「いい朝だったな」「そうですね」「レインさん、また来るかな?」「来ると言っていました」「そうか」 マリオが少し笑った。「じゃあ、次も準備しておく」  ルナが静かに言った。 「猫が、見送りに来ていた」  エリナは振り返った。 作業場の前に、猫が一匹座っていた。 見送っていたのか、たまたまそこにいたのかはわからない。 でも、いた。 「ルナの猫は、ちゃんと見ているんですね」「猫は、大事なことを知っている」「どうして知っているんですか?」「見ているから」 三人が長屋に戻ると、セレーナが台所で湯を沸かしていた。 「帰った?」「帰りました」「いい時間だったね」 セレーナが穏やかに言った。 「そうです」「顔を見ればわかる」「また顔の話ですか」「だって、顔に出てるから。隠せていないわよ」「隠すつもりはありません」「そう、それがいいと思う」 ゴードンが来て、今日の作業を確認した。 「供給計画の書類を、学院に送る準備ができています」「お願いします」「一点、レインさんと話して変わった点があります」「何ですか?」「薬草薬の供給について、最初の学期は試験的に少量にする、という提案を受けました。

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